コミュニティへの参画およびコミュニティの発展

取り組み方針

当社グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」という理念のもと、エリアごとの特性などに応じて、地域コミュニティとの共生・連携を図り、新たなコミュニティづくりに取り組んでいます。さらに、グループ各社・各部門での取り組みにおいては共通の基軸となる「社会貢献活動方針」を策定し、「地球環境」「地域社会」「文化・教育」「国際交流」の4つの分野を中心に活動を進めています。

三井不動産グループ「社会貢献活動方針」
(2013年3月27日制定)

私たちは、グループ・ステートメント「都市に豊かさと潤いを」の理念のもと、社会・経済の持続的な発展を目指し、都市再生・街づくりを通じて社会に貢献するとともに、「豊かさと潤い」を実現する様々な活動にグローバルな視点で取り組みます。

  1. 「地球環境」「地域社会」「文化・教育」「国際交流」の4つの分野を中心に取り組みます
  2. 地域社会の方々とともに調和を図りながら取り組みを推進します
  3. 自社の持つ施設やネットワーク、人材などの資源を積極的に活用します

取り組み体制

当社は、「ESG推進委員会」(委員長:代表取締役社長執行役員)のもとに「ESG推進部会」を設置し、当社グループにおける社会貢献活動の取り組みを推進しています。ESG推進部会では、当社グループの社会貢献活動に関する理念の整理や方針の策定を行うとともに、活動を実施する各部門やグループ会社における社会貢献の目的・目標・計画の調整、進捗状況の把握・評価などを行っています。2013年3月に策定した「社会貢献活動方針」を共通の基軸として、「豊かさと潤い」を実現するさまざまな活動をグローバルな視点で進めています。

社会貢献活動の実績

当社は、「文化・教育」「地域社会」「国際交流」「地球環境」など、幅広い分野の社会貢献活動を積極的に支援するとともに、当社の従業員自身がコミュニティ形成に主体的に関わるさまざまな取り組みに参加しています。

社会貢献活動の実績

2018年度 2019年度 2020年度
社会貢献活動支出(百万円) 6,082 6,735 5,544
対経常利益率(%) 2.39 2.61 3.28
各年度3月31日時点

地域の活性化とコミュニティ創出

当社は、地域コミュニティの創出と活性化を促進する多彩な企画、運営を実施しています。また地域に暮らす家族の絆を深める活動や未来の社会、環境問題への啓発につなげる取り組みも行っています。

日本橋エリアの取り組み

日本橋桜フェスティバル

日本橋エリアでは、毎年3月~4月にかけて、「日本橋桜フェスティバル」を開催しています。イベントによる経済の波及効果、地域への集客および交流人口の増加、海外に対する情報発信効果、今後開催されるイベントに影響する技術や創造性が評価されています。

「日本橋桜フェスティバル」
「日本橋桜フェスティバル」
「未来熈代勝覧」
「未来熈代勝覧」
ECO EDO 日本橋

毎年7月~9月にかけては、金魚すくいや提灯、浴衣など江戸時代に日本橋で育まれた“涼”をとる生活の知恵や工夫を楽しむイベント「ECO EDO 日本橋」を開催しています。

「ECO EDO 日本橋 2017」金魚大提灯 仲通りイメージ
「ECO EDO 日本橋 2017」金魚大提灯 仲通りイメージ

柏の葉エリアの取り組み

未来こどもがっこう

「未来こどもがっこう」は、千葉県柏市の柏の葉キャンパス地域の幼児から高校生までを対象に、体験型のコンテンツを提供する学びのプラットフォームです。柏市、柏市教育委員会、東京大学柏キャンパス、千葉大学の後援のもと、同地域の小学校や大学の教員、学生、アーティスト、住民、ワーカーなど、街ぐるみでさまざまな人が講師となり、多彩なカリキュラムを、2015年度から延べ100回以上開催しています。

「未来こどもがっこう」
「未来こどもがっこう」

東京ミッドタウンの取り組み

「東京ミッドタウン」(東京都港区)は、地域の子どもたちが自然や生きものを大切にする心を育むために実施している「みんなでエコっとプロジェクト」の一環として東京都港区役所麻布地区総合支所が開催したイベントにボランティア協力として参加しています。

商業施設の取り組み

当社グループが運営する商業施設では、地元行政や企業、NPO等と協力して、エネルギーや環境問題について、未来を担う子どもたちと共に考える体験型教育イベント「まなぼう!あそぼう!COOL CHOICEひろば」を開催しています。

会場風景
会場風景
会場風景

スポーツでコミュニティ形成を支援

東京2020ゴールド街づくりパートナー

当社は「東京2020 ゴールド街づくりパートナー」として、「BE THE CHANGE さぁ、街から世界を変えよう。」というスローガンのもとに、スポーツの力を活用した街づくりやイベントの楽しさを通じて、地域のコミュニティ形成を積極的に支援しています。
詳しくはこちらをご覧ください。

『&EARTH×SOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOLサッカー支援プロジェクト
~あなたの協力で世界の子どもたちに夢と笑顔を~』実施

プロサッカー選手の本田圭佑氏がプロデュースし、SOLTILO㈱が運営するSOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOLとの連携により、使わなくなったサッカー用品を回収し、NPO法人日本救援衣料センターを通じて、海外の子どもたちに寄付する活動を、「ららぽーと富士見」、「アーバンドック ららぽーと豊洲」、「ららぽーとEXPOCITY」などの当社グループが運営する商業施設において2017年から実施しています。また、活動を通して、SOLTILOのスタッフが国内外の子どもたちにサッカーを指導するなど、地域コミュニティにも貢献しています。

プレイベント
プレイベント
カンボジアで行われたサッカークリニック
カンボジアで行われたサッカークリニック

『三井のオフィス』スポーツフェス for TOKYO 2020~FUTSAL CUP 2018~

スポーツを通じて企業内での交流はもちろん、企業を超えた交流も深めて頂く機会とすべく、『三井のオフィス』にお勤めの方を対象に、「『三井のオフィス』スポーツフェス for TOKYO 2020~FUTSAL CUP ~(東京2020 公認プログラム)」として開催しています。

公認プログラム スポーツ・健康
フットサル大会
フットサル大会

ボランティアによる社会貢献

『&EARTH 衣料支援プロジェクト~あなたの服で世界に笑顔を~』実施

当社と三井不動産商業マネジメント㈱は、不要となった衣料品を集め、NPO法人日本救援衣料センターを通じて世界各国の難民や被災者の方々へ寄贈する活動『&EARTH 衣料支援プロジェクト~あなたの服で世界に笑顔を~』を、当社グループが運営する商業施設において実施しています。

当社グループは地域のお客さまとともに、格差や貧困を緩和し、ともに豊かになる社会をめざし、2008年より年2回実施しています。

(詳細については、こちらをご参照ください。)
https://and-earth.mitsuifudosan.co.jp/clothes/

参加したメンバーたち
参加したメンバーたち

「ハッピースマイル・フェスタ」開催

ゲートシティ大崎とCOREDO日本橋では、NPO団体グループハッピー・スマイルが主催する各福祉施設に所属する障がい者の方々が手作りした商品の販売会を定期的に開催しています。売上は工賃として作者に還元されます。当社と三井不動産ビルマネジメント㈱が、会場の無償提供とボランティアとして参加するほか、テナント企業からもボランティアの参加があるなど、ビル一体となっての社会貢献活動を実現しています。

「ハッピースマイル・フェスタ」会場風景
「ハッピースマイル・フェスタ」会場風景

「こころの劇場」ボランティアに参加

一般財団法人舞台芸術センターと劇団四季が企画し、日本全国の子どもたちに演劇の感動を届けるプロジェクト「こころの劇場」プロジェクトの趣旨に賛同し、当社グループ社員がボランティアとして参加しています。

ミュージカルのワンシーン
ミュージカルのワンシーン

競技会場の美化活動「KEEP THE STADIUM CLEAN」

当社グループは、環境保全活動の一環とし「KEEP THE STADIUM CLEAN」に参加しています。

これは、「ゴミの落ちていないキレイな街」の文化を競技会場で育み、街へと波及させながら、後世にレガシーとして遺すことをめざすプログラムで、観客の皆様へゴミ袋を配布し、競技会場の美化と観戦後の席まわりのゴミ拾いへのご協力を呼びかけています。

ゴミ袋を配布
ゴミ袋を配布
競技後のゴミ拾い
競技後のゴミ拾い

「名橋『日本橋』橋洗い」に参加

毎年7月に開催される『名橋「日本橋」橋洗い』に、当社の社員・家族がボランティア参加しています。

このイベントは、「首都高速道路に覆われ美観が損なわれた日本橋の景観を蘇らせ、良好な状態で後世に伝える」という「名橋『日本橋』保存会」の趣旨に則り、地元の住民や企業の方々が参加する、昭和34年から続く日本橋地域の夏の風物詩です。

橋洗い風景
橋洗い風景
参加した社員たち
参加した社員たち

東日本大震災を契機とした交流

被災地との交流拠点「わたす日本橋」

「わたす日本橋」(東京都中央区)は、東日本大震災後の南三陸町の方々との出会いをきっかけに2015年3月に開設されました。南三陸町をはじめとした東北の食材を活用した飲食店舗「わたすダイニング&バル」(1・2F)と、オンラインによる地元の中学生との交流や、復興関連のイベント・ワークショップ等を実施する「交流のフロア『わたすルーム』(3F)」が設けられ、東北と日本橋をつなぐ橋渡しの役割を果たしています。南三陸町の中学生の皆さんが修学旅行の一環として「わたす日本橋」と、「日本橋一丁目三井ビルディング」を訪れ、防災に関する情報交換を行うなど、地域社会への取り組みを拡げています。

「わたす日本橋」を訪れた南三陸町の中学生の皆さん
「わたす日本橋」を訪れた南三陸町の中学生の皆さん

サステナビリティ研修

東日本大震災の被災地である南三陸町や福島県内各地を訪れ、現地の状況を体感して防災意識の向上を図ることに加え、社会課題に対して自発的に取り組み、貢献するきっかけを作るために2013年から継続して実施しています。

被災地CSR研修
被災地CSR研修