当社グループのESGに関する取り組み目標(KPI)の2021年度進捗状況

1. ESGに関する取り組み目標(KPI)の進捗状況

  • 「女性管理職比率」については6.8%、前年比1.1%向上し、目標達成に向け着実に推進しています。また、その他のすべてのダイバーシティ&インクルージョン(D&I)目標を達成しました。
  • 「⑦CO2等排出削減比率」は、基準年度2019年度比で約▲10%となり、3年平均▲8%となりました(詳細は「2. 温室効果ガス排出量削減の進捗」の項目に記載しています。)。
全社KPI 進捗状況 2021年度の主な成果
評価指標 達成時期 数値目標 2019
年度
2020
年度
2021
年度
前年度比
女性管理職比率(D&I)※1 2025年
2030年
:10%
:20%
4.5% 5.7% 6.8% 1.1% 目標達成に向け着実に推進しています。
・女性活躍推進に優れた企業として令和3年度「なでしこ銘柄」に初選定
不動産業界から1社のみ選定
なでしこ銘柄
・「MSCI日本株女性活躍指数(WIN)」に5年連続で選定
2021 CONSTITUENT MSCI日本株 女性活躍指数(WIN)
女性採用比率(D&I) 毎年 40% 40.5% 目標を達成しました。
育児休業復帰率(D&I) 毎年 100% 100% 100% 100% 目標を達成しました。
有給休暇取得日数(D&I) 毎年 年間14日 14.9日 13.8日 15.0日 1.2日 目標を達成しました。
障がい者雇用率
(法定雇用率※2
毎年 2.3%以上 2.07% 2.03% 2.50% 0.47% 目標を達成しました。
健康診断/
人間ドック受診率
毎年 100% 99.8% 99.5% 100.0% 0.5% 目標を達成しました。
全社KPI 進捗状況 2021年度の主な成果
評価指標 達成時期 数値目標 2019
年度
2020
年度
2021
年度
前年度比
CO2等排出削減比率
<2019年度比>※3
2030年
2050年
:▲40%
:実質ゼロ
4,382 4,693 3,942 ▲ 751 詳細を「2. 温室効果ガス排出量削減の進捗」の項目に記載しています。 ・CDP2021で最高評価
「CDP2021気候変動A リスト」企業
「サプライヤーエンゲージメントリーダー」に選定
CDP2021気候変動A リスト
サプライヤーエンゲージメントリーダー
東京都特定地球温暖化対策事業所のエネルギー起源CO2排出量削減率※4 2024
年度
東京都条例目標(第3期:27%)を上回る削減率 28.4% 38.4% 37.3% ▲1.1% 目標を達成しました。
事業活動で使用する電力の再生可能エネルギー割合 2050
年度
100% 0.1% 0.1% 2.8% 2.7% 非化石証書の調達により改善しました。
エネルギー消費
原単位※5
毎年 年間1%削減 0.041 0.035 0.039 12.1% コロナ禍の影響によって原単位が減少した前年度比では増化していますが、コロナ禍の影響前の2019年比では減少しています
上水/工業用水の
原単位※6
毎年 前年度より
低減
0.851 0.511 0.625 22.3%
一般廃棄物の排出
原単位※7
毎年 0.006 0.004 0.005 25.0%
産業廃棄物の排出
原単位※7
毎年 0.0016 0.0011 0.0013 18.2%
廃棄物再利用率
(本社事業所分)
2030
年度
90% 80.3% 75.3% 72.4% ▲2.9% コロナ禍の影響で廃棄物総量が減ったため、リサイクル率が低下しました。

※1 各年度とも翌年度期初4月1日の数字

※2 2021年3月より、法定雇用率が2.2%⇒2.3%に引上げ。各年度とも翌年度期初4月1日の数字

※3 単位は「千t-CO2

※4 第1期:▲8%(2010~2014年度)、第2期:▲17%(2015~2019年度)、第3期:▲27%(2020~2024年度)。達成状況は5年間の平均値で判定

※5 単位は「原油換算㎘/m2・年」

※6 単位は「m3/m2・ 年」

※7 単位は「t/m2・年」

※8 網掛け部分は2021年度において目標達成した項目

2. 温室効果ガス排出量削減の進捗

当社グループの温室効果ガス(Scope1,2,3の合計)のうち過半を、賃貸用建物竣工時・販売用建物販売時に計上する建築時排出(Scope3-1,3-2)、販売用建物解体まで将来の運用時排出(Scope3-11)が占めます。この排出量は各年度の竣工・販売物件の増減により大きく変動するため、単年度の排出量だけでは削減効果を検証できません。当社グループでは、単年度だけでなく3年間の平均排出量を比較することによって、排出量の削減が進んでいるか、検証することとしました。

人と地球がともに豊かになる社会をめざして &EARTH

単位:千t-CO2/年

(1)総計(Scope1~3)

内容 2018排出量 【基準年】
2019排出量
2020排出量 2021排出量
①運用時排出(Scope1/2/3-13) 1,172 1,138 1,072 1,176
②建築時排出(Scope3-1,3-2) 2,441 2,172 2,307 1,641
③売却時将来排出(Scope3-11) 1,165 831 1,028 809
④その他 296 240 285 316
総計(Scope1~3)
2019年度比
5,075
 
4,382
4,693
+7.1%
3,942
▲10.0%
3年平均 【2018~2020】 4,717 基準
【2019~2021】 4,339 ▲8.0%

(2)主な内訳

①運用時排出(Scope1/2/3-13)

Scope 内容 2018排出量 【基準年】
2019排出量
2020排出量 2021排出量
1 運用時(共用部)排出/燃料 89 104 115 140
2 運用時(共用部)排出/電気 395 413 363 438
3-13 運用時(専有部)排出 687 621 593 596
運用時排出(Scope1/2/3)計
2019年度比
1,172
1,138
1,072
▲5.8%
1,176
3.3%
3年平均 【2018~2020】  1,127 基準
【2019~2021】 1,129 +0.1%

②建築時排出(Scope3-1,3-2)

Scope 内容 2018排出量 【基準年】
2019排出量
2020排出量 2021排出量
3-1 建築時排出(販売用不動産) 1,151 1,198 1,788 1,197
3-2 建築時排出(固定資産) 1,290 973 518 444
建築時排出(Scope3-1,3-2)計
2019年度比
2,441
2,172
2,307
+6.2%
1,641
▲24.4%
3年平均 【2018~2020】  2,307 基準
【2019~2021】 2,040 ▲11.6%

③売却時将来排出(Scope3-11)

Scope 内容 2018排出量 【基準年】
2019排出量
2020排出量 2021排出量
3-1 売却時将来排出
2019年度比
1,165
831
1,028
+23.7%
809
▲22.3%
3年平均 【2018~2020】 1,008 基準
【2019~2021】 889 ▲11.8%

3. 「脱炭素社会実現に向けたグループ行動計画」進捗状況

行動計画 2021年度の主な進捗状況
行動計画①
  • 新築物件:全物件で、ZEB・ZEH水準の環境性能を実現
  • 既存物件:物件の省エネ性能向上を図るリニューアルオンサイトでの再生可能エネルギーの創出
  • 新築物件:「脱炭素行動計画」後の着工物件は、 原則全物件でZEB/ZEH水準の環境性能を実現
  • 既存物件:随時、省エネ性能向上リニューアルを実施(霞が関ビルディング、グラントウキョウノースタワー等でのLED化工事等)
行動計画②
  • 2022年度までに首都圏25棟の物件共用部・自用部の電力グリーン化
  • 2030年度までに物件共用部・自用部の電力グリーン化
  • 東京電力、中部電力、関西電力の三大都市圏にて小売電気事業者と包括協定を締結
行動計画③
  • 入居企業・購入者の皆様へのグリーン化メニューの提供
  • グリーン電力導入契約済み 累計20件
行動計画④
  • 2030年度までに総出力:約17.5万kWのメガソーラー開発
  • 5ヶ所の発電所が稼働済み(苫小牧・八戸・山陽小野田・大分・大牟田)
行動計画⑤
  • 建築時CO2排出量を正確に把握するツール整備
  • 建設会社等に削減計画書の提出を義務化
  • 「資材量積み上げ方式」による建築時CO2排出量算出
    「建築時GHG排出量算出マニュアル」を策定
    (2022/3/31 ニュースリリース)
行動計画(その他)
  • 外部認証の取得
  • ICP(社内炭素価格制度)の導入
  • 行動計画推進のための体制
  • GRESB(既存物件運用)への参加に向けた準備
  • 外部認証を取得済み累計30物件(2021年度7物件)
    (主な物件)
    • MFLP船橋Ⅲ:CASBEE-建築(新築)Sランク
    • 日本橋髙島屋三井ビル:DBJ Green Building認証 5スター
  • 新規開発物件において、同制度を導入
  • 「サステナビリティ推進部」を新設